「北ア部」活動報告 槍ヶ岳 その2

o-papa

2011年08月05日 12:39

天狗原分岐を越え、斜度がキツくなった登山道を行くと、

ガスの中からおもむろに現れました!


AM03:00
クマの襲撃に会うこともなく(汗)、ババ平のテント場で迎えた穏やかな朝(夜?)。

しかしっ!
ここで「思わぬ事態」が。

LG-2さんが酷い頭痛に苛まれているとのこと。まともに動けないようです。
どうやら2000mという標高による高山病の症状のようです。

ホントに残念なのですが、一人下山の決断をされました。

上高地まで下れば症状は収まるだろうし、
快適なテント場や売店もあるので大丈夫とは思いますが・・・。

準備完了し、LG-2さんに見送られて出発。
LG-2さんの分までしっかり歩いて風景を見てきますねっ!

本日は快晴です。

行く手の山並みに朝日が当たってきました。

槍沢沿いの道、徐々に標高を上げて行きます。
振り返れば、U字型の氷河地形がより一層明確になってきました。

道ははっきりしているので迷うことはありませんが、
時々こうして地図と周囲の風景を見比べ、
現在地や見えている山の名前を特定しながら歩いていきます。

見事です!

LG-2さんにも見せてあげたかったなあこの風景。。。

雪渓とシナノキンバイ。


いよいよ最初の雪渓を歩きます。

踏み跡があるので、アイゼンなしでもなんとか大丈夫。
雪とはいうものの、ほぼ氷です。
トレッキングポールは先端のラバーキャップを外して滑らないようにします。

息を飲む風景です。

こんな場所が日本にあったなんて!
テンション上がります。

張り出した大岩の上でフォーショット。


美しいトレイルを行くと・・・


槍、とうとう現れました!
あぁ、なんという、堂々たる姿!
突き抜けてます。

今まで見てきた、どの「ヤマ」とも違います。

強烈な存在感。
背筋がゾクゾクして、目頭が熱くなります。。。

完全にヤラれてしまいました。

「あそこまで行くんだ。」と、気持ちも新たに。
雪渓、ガレ場を越えて

少しずつ近づいていきます。

「坊主岩小屋」

小屋といっても建物ではなくて、岩が折り重なってできた空間。
槍ヶ岳の開祖「播隆上人」がここでビバーグしたんだそうです。

この風景、青空に

tekapo部長もご満悦!!

登頂の前にまずは「殺生ヒュッテ」を目指します。

時々立ち止まっては、この勇姿をココロに焼き付けます。

ガレ場を何度も折り返して

ここを登りきれば「殺生ヒュッテ」に到着。

ヒュッテ受付でテント場使用料を支払い、
サイトに荷物をデポします。
ここから山頂直下の「槍ヶ岳山荘」までは標高差約200m、40分。


ガレてて滑りやすい道ですが、大きな荷物は置いてきたので身軽で歩きやすい。

振り返れば殺生ヒュッテがもうあんなに小さく見えます。

「槍ヶ岳山荘」到着!

とうとうここまで来てしまいました。
あんなに遠くに見えてたのに、少しずつでも歩いていけば必ず辿り着けるんですね。

あ、ちょっとガスってきたぞ。

さあ、いよいよ山頂アタック!

モチベーションは高いのですが、クサリ場、岩場、ハシゴ・・・
高度感に打ち勝って登りきることができるのかっ!?

(続くよ。きっと。)

※今回もtekapoさん、しかちゃんから提供された画像を一部使用しております。
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