夜明けとともに漕ぎだします。
今回の旅の中でももっとも印象深いシーンの一つとなりました。
漕ぎだして直ぐに、海上での日の出を迎えました。
そう、年賀状に使った画像 ↓ は
この時Eナミさんに撮ってもらったものです。
漕ぎ始めた時はかなり寒かったので薄手のパドリングジャケットを着ましたが、
朝日を背中に浴びて漕いでいると汗ばむほど。
岬から岬へ。
水路の海面がうねりでゆっくり上下してるのが見えます。一人だったら怖くて行けない。。。
トイレ休憩で上陸したあと、島勝半島を回り込むと尾鷲の街が見えてきました。
海岸線の様子が変わってきました。
黒潮の荒波で削られた柱状節理の断崖。
今までよりもさらにダイナミックな雰囲気です!
人の力などはるかに及ばないパワーを感じます。
そうか。これが「熊野灘」の海岸線なんですね。
澄んだ秋空の下、仲間と一緒にこんなところを漕げるなんて本当に幸せです!
※ホントはもっともっと海岸線の風景を写真に収めたかったのですが、実は休憩後の再出発時にデジカメをうっかりパンツのポケットにしまってしまい、海上で取り出せなくなってました。。。
多分、九鬼の辺り?の湾奥に上陸してランチ休憩です。
湧水を沸かして入れた紅茶と、食パンにツナ+マヨ、ジャム+クリームチーズ。
大瓶入りのジャムがある辺り「船乗り」っぽいですよね。
チープといえばチープな内容ではありますが(汗)、ツアー中は何食べても美味しいっす。
すっかり「食いキャラ」が定着した僕ですが、この時も食パン4枚位食べてたような気がする。。。
このあとも海岸線を楽しみながら漕いで行きます。
うねりが押し寄せ波が砕ける岩場の水路を前に、海上で浮かびながらの休憩。
シバタさんを中心に集合。
「この先の水路を如何に通過するか?」を話し合っているようにも見えますが、実際には
「カレー鍋の具には何が良いか?」を話し合っているところです(笑)。
隠れ岩で底を擦りましたが、水路も無事に通過。
日が傾いてきてます。雲も少し出てきました。
楯ヶ崎を過ぎ、しばらく進んだところで「この先に洞窟がありますよ。」とシバタさん。
「?」と漕いで行くと・・・
おおーっスゴイ!これが通称「ガマの口」ですね!
以前からalgaforestやpaddlecoastのHPでその画像を見て、一度見てみたい!と思っていました。
<柱状節理>
溶岩が冷えて固まる時に、溶岩の体積が縮むことで生じた規則的な割れ目なんだそうです。
楯ヶ崎周辺のほか、よく知られたところでは北海道の層雲峡、越前の東尋坊、木曽の寝覚ノ床、
九州の高千穂渓なども、柱状節理の景勝地ですね。熊野市のhpによると、楯ヶ崎は「日本書紀では
神武東征の際の上陸地として記され、また平安時代の歌人・増基法師の紀行文には、
『神のたたかひたる処とて、楯をつらねたるやうな巌どもあり』と詠まれています。」とのこと。
ふむふむ。
恐る恐る中に入ってみると、奥行きはそれほどないのですが・・・
まるで沢山の大きな象が一斉に足元の我々を踏みつぶさんと持ち上げた足のようです。
こんなところへ来られるのもシーカヤックならでは。
自分でもここまで来れたんだ、とちょっと感動です。
そして・・・
西へと目を向ければ、折り重なって見える岬の遥か先に、微かに見える白い煙。
「新宮(正確には鵜殿村?)の工場の煙突から出る煙が見えてますね。」
新宮だ!
とうとう見えた新宮のランドマーク。
でも時刻は16:00前。
今日は新鹿の浜へと向かいます。
浜に打ち寄せる波が大きくなり始めてましたが、全員無事に上陸。
夜明けの6:00から漕ぎ始めて、日没前の16:30に到着。
上出来でした。
もっと「苦行」になるかと思いましたが、(もちろん疲れたけど)楽しく漕ぎきることが出来ました。
ま、時間が経つと苦しかったことは忘れがちですけどね。
東屋の下での夕食です。
既に降り始めた冷たい雨に加え、今後は風、波ともに強まると天気予報が告げています。
ということで明日は停滞日とし、クルマを回送することに決定しました。
(続く。 はず。)