一夜過ごした見江島を出発します。
ほとんど波がないので、穏やかに出艇できます。
ホントに良い浜でした。また必ず来ようと思います。
見江島と鵜倉半島の間は、ごく狭い水路です。
出発直後は雲が厚くて曇ってました。
岬を目指して湾を渡る、を何度も繰り返して行きます。
シバタさんに続いて岩場へ進入!
わずかなうねりでも、狭い岩場に入ると海面が大きく上下します。
暗礁によって波が崩れたり、飛沫が上がったり。
油断してると、艇のボトムが暗礁に引っかかることも。
その点、シャドウのようなPE艇は、多少ぶつけたり引きずったりしても壊れないから安心です。
かなり狭いところや浅いところもあり、うねりのタイミングを見計らって漕ぎ抜けます。
全員無事に通過。
初日や二日目と比べると、体が漕ぐことに馴染んできたのを感じます。
黒潮の流れに乗って運ばれる熱帯魚のように(?)
「海を旅する」という時間・空間の流れと同期し始めた気がします。
人の手が及んでいない海岸線。
自分の小ささを感じます。
この景観の中にあっては、全長5m超のシーカヤックも、まるで小さな木の葉のかけらのような存在ですね。
休憩のために立ち寄った砂利浜。
この季節だから、ということもありますが透明度は高いです。
時々、波風が強めのこともありましたが、
リバーカヤックで波をやり過ごす時の感覚を思い出し、
一つ一つの波をゲームのようにクリアしていくうちに面白くなってきました。
漕ぐ事を楽しんでいるうちに、気が付けば古和浦湾も越えていました。
「あれが芦浜です。」と東京都民のOタケさんに教えてもらった僕は志摩半島民なのですが
芦浜をみるのは初めてです。
(画像がありませんが・・・)
<芦浜について>
僕が小学校の頃、芦浜には原発ができるものだと思っていました。
社会科の授業でも「賛成派、反対派に分かれて争っている」と聞きましたが、
原発建設計画は国が決めたことであって、それはもはや変えられないことだと思ってました。
「芦浜」というのは遠くて知らないところにあって自分には関係のない場所だ・・・
とも思っていました。無知・呑気とは恐ろしいものです。
恥ずかしながら芦浜原発闘争の詳細については良く知らないし、
地元を離れているうちにいつに間にか中止になってた、という程度の認識しかありませんでした。
その苦難の歴史については様々な情報をネットでも得ることができますので、
ここでは紹介をさし控えますが、
福島の事故を報道で目にした後、今もこうしてひっそりと美しくたたずむ芦浜の様子は奇跡的です。
今回は上陸できませんでしたが、陸からも山道でアプローチできるようです。
政権が再交代して原発推進論も浮上している今、
なるべく近いうちにぜひ一度芦浜の砂を自分の足で踏み、感じて、考えてみたいと思います。
決して頼り切っていてはいけないと思いますが、
この背中が視界に入っていると安心感があります。
これまで体験したことのなかった波や風でも「やってみよう!」って気になります。
シバタさんはスタートからいきなり速いのでなかなか追いつけないんですが、
時々近くを並漕できる時もあって、特に波風あるときや岩場などでは実に楽しそうに漕いでます。
ランチ休憩のために湾に入り、浜へと近付きます。
既にお腹ペコペコでカラータイマー赤点滅状態(笑)。
「今日はソーセージを焼きましょう。」と聞いていたので、期待を胸に余力を振り絞って2番乗りしたのですが
急斜面で立ち上がっている浜なので波がそこそこ強く、上陸を断念。
ひーっ!!(汗)
その後、浜へ向かうシバタさんを追随する時は慎重になりました(笑)。
錦あたりの穏やかで明るい雰囲気の浜に上陸。
前に見えているのは平瀬島や耳穴島かな?
この日のランチは、いつもの食パン+クリームチーズ+ジャムに
フライパンでソテーしたソーセージが加わりました。
やはり肉っ気が加わるとテンションちょい上がりますね。
この浜の透明度も高かったです。
海水浴にも良さそうな浜でしたが、夏場は水質は少し落ちるかもしれませんね。
午後からは、岬を越えて紀伊長島を目指します。
河口の脇のテトラポッド裏にある浜に上陸。
これから補給のため買い出しします。
まともなアスファルト上を歩くのは久しぶり。
浜から上がって堤防という境界を越えれば、
そこには人が生活する場があり「日常」があります。
ちょっとしたタイムスリップ感覚ですね。
買い出しの後は浜で作戦会議。
これからのヤマ場を前に「どこまで漕ぐか?」を検討します。
今日頑張って漕いだほうが当然明日はラクになりますが、
当初予定していた島勝半島まではかなり距離があり、日没までの到着は難しいかも。
明後日には天候悪化の予報も勘案し・・・
今日は近くの浜でのんびりキャンプして英気を養い、
明日は新鹿までの40km超に挑戦しよう!ということになりました。
ということで、再出発して30分ほどの浜をキャンプ地にしました。
町から近いのですが、ここも良い雰囲気です。
艇から降りたときに足を取られて水中尻もちをついてしまいました。
腰上まで水に浸かってしまい、ずぶぬれに。
でも身の危険を感じるほどの寒さはありませんでした。
今日も星空の下。
紀伊長島で買い出しした魚介類を焚き火で焼きつつ、明日漕ぐ距離のことが気になります。
40km超・・・
ま、なんとかなるでしょ!
(続く)